- Google Map(航空写真)と国土地理院の地図で、タラの芽が生えているスポットを探す
- ライバルよりも、少し遠くまで歩く
- 高い枝を引き寄せる道具(棒)を使う
上記のポイントを押さえることで、美味しいタラの芽が格段に手に入れやすくなります。
タラの芽の探し方・採り方;「地図でスポットを見つけて、棒で枝を引き寄せる」

今回は、田舎に住む山菜ファン必見。タラの芽の探し方・採り方について解説します。
- 野生のタラの芽を採って食べてみたい
- でも、どこに生えているかわからない
- タラの芽が生えている場所は知っているが、誰かに先に採られてしまう
そんな方に参考になればと思います。
風味の強さから「山菜の王者」と呼ばれるタラの芽。
スーパーなどで売られているタラの芽は、とにかく”細くて小さい”。おそらく栽培物がほとんどでしょう。惣菜の天ぷらも、風味が出る程度に少量混ぜて、衣で大きく見せたものばかり。
天ぷらというより、かき揚げです。
肉厚でホクホクした野生のタラの芽は、贅沢品。採りに行く価値は十分にあります。
田舎では大して珍しくもない雑草みたいなものですが、人から見えるところに生えていると、間違いなく誰かに採られてしまうほど人気の山菜。
競争が激しいため、意外に手に入れるのは難しいもの。
そんなタラの芽採りですが、わずかな工夫で簡単にライバルと差をつけ、美味しい旬の味を楽しむことができるようになります。
Google Map(航空写真)で、生えているスポットを探す
いきなりですが、「タラの芽探しは、場所探し」。
大事なのは、タラの芽が生えていて、他の人が入っていないスポットを見つけることなのです。
他の人が採ったあとに行っても、残っていません。
例えば、次の写真のような場所を探します。

タラの木が生える場所は、主に森の境目(写真の黄色い線の部分)になります。したがって、森の中に入って探すのではなく、森の外側から探します。
また、山菜の図鑑を見ると、タラの芽は「陽当たり・水はけの良い土地に生息」すると書かれています。
具体的にいうと、下記のような場所がねらい目となります。
- 林道:距離が長いので、かなりの確率でどこかに見つかります。
- 林業で伐採された場所:木々が伐採された跡地は、タラの木が繁殖しやすくなります。
- 送電線の下:森林にある送電線の下は、メンテナンス作業用に木が伐採されています。タラの木が繁殖しやすい環境です。
- 田畑、牧草地:私有地の場合もあるので要注意。
- 防風林:人目に付くので、採られていることが多い。
これらの場所を効率よく探すのに強い味方が、Google Mapと国土地理院の地図。
特に国土地理院の地図は、林道がしっかり網羅されています。
(タラの芽の生息場所を地図で探す方法は、こちらの記事を参考にしてください)
また、同じ場所でも5年・10年経つとタラの木は枯れたりして無くなります。何年かに一度の頻度で、新しいスポットを探す必要があります。
ライバルよりも少し遠くまで歩く(登る)
田舎だと道路脇にタラの芽が生えていたりします。
道路から見えるタラの芽は誰かにとられますが、少し奥に行けば誰も入っていないということは、よくあります。
山菜採りは年齢層が高いためか、歩くのが面倒な人が多いようです。
少し奥に入る・または斜面を登るだけでも、手付かずのタラの芽があったりします。
だれにも芽を採られないタラの木は、枝分かれしないでまっすぐに伸びます。
他の人に見つかってないので、次の年も採れる可能性が高いです。

「引き寄せ棒」を用意する
タラの芽採りでは、高いところの枝を引き寄せる道具が威力を発揮します。

タラの木は、高いところほど幹・枝が細くて柔らかいのです。そのため、棒を高いところにひっかけて枝を引き寄せると、芽を採りやすくなります。他の人が採ってしまった木でも、棒を使うだけでまだ採れることが多いです。
写真は、塩ビ管で作った「引き寄せ棒」です。傘でも代用できますが、強く引くと壊れます。過去に2本ほど壊してしまったので作りました。
塩ビ管の太さ・長さは、お好みで変えてください。
引っ掛け部分のエルボとエルボをつなぐために、長さ7cmの塩ビ管が必要になります。そのための切断用にパイプソーのリンクも載せましたが、塩ビ管を1回切る程度なので、お手持ちのノコギリで切ってもよろしいかと。
接着剤は、塩ビを少し溶かして接着する成分が入っているので、必ず塩ビ専用の物を。
末端のソケットは無くても可ですが、手が滑った時の「すっぽ抜け」防止として。
ちなみに、タラの木のトゲ対策に皮手袋があるといいです。
その他
食べごろ時期の見分け方
つぼみから芽が出て葉が開く前くらいが、食べごろです。

タラの芽採りに行くタイミングの目安となるのが桜です。桜の花が咲いてから1週間後くらいが食べごろになります(地域により差あり)。
同じ地域でも、生える場所の陽当たりなどにより、成長に1週間程度の違いがあります。また、山に行くと標高差によって1週間程度の違いがあります。
なので、頑張って探せば2~3週間くらい、採りたての味を楽しむことができます。
タラの芽の食べ方
天ぷら・から揚げ・胡麻和え・酢味噌和え・茹でてマヨネーズを付ける等の食方がありますが、その中でも一番いいのは、やはり”天ぷら”です。
葉が開ききってしまった芽は、天ぷらにするとかさ張ってしまいます。片栗粉をまぶして唐揚げにすると美味しく食べれます。
食べきれずに保存する場合は、生のまま冷凍するか、または軽く下茹でして冷凍します。
まとめ
以上、タラの芽の探し方・採り方について書きました。ポイントは下記の3つでした。
- Google Map(航空写真)で、タラの芽が生えているスポットを探す
- ライバルよりも、少し遠くまで歩く(登る)
- 道具を使う(枝を引き寄せるための棒)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです。
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